2025年3月、楽天証券の口座が第三者に不正アクセスされ、勝手に中国株を購入されるという衝撃の事件が報じられました。
「え、私のNISA口座も大丈夫…?」
そう感じた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、この事件の概要をわかりやすく紹介したうえで、投資家が取るべき5つの対策を丁寧に解説します。
資産を守るためにも、今すぐチェックしておきましょう!
楽天証券で何が起きたのか?
複数のユーザーが、身に覚えのない中国株の購入に気づき、損失を被っていたことが判明しました。
- 保有していた日本株が勝手に売却されていた
- その資金で、中国株(香港株)が購入されていた
- 損失額は数十万〜数百万円に及ぶケースも
楽天証券は現在、一部中国株の買い注文を停止し、調査と補償対応を進めています。
被害の原因は「フィッシング詐欺」が疑われていますが、被害者の中には心当たりがないという方もおり、原因の特定は難航しています。
私たちにできる5つのセキュリティ対策
1. 2段階認証を必ず設定しよう
証券口座にログインする際、パスワードだけでなくスマホでの認証を追加することで、不正アクセスのリスクを大幅に減らせます。
楽天証券では、ログイン・取引パスワードの変更・振込などに対して二段階認証を設定できます。
必ず「設定」→「セキュリティ設定」から2段階認証を有効化しましょう!
楽天証券で2段階認証を有効化すると、パソコンやスマートフォンへのログイン時に追加認証として下記のようにいくつかの画像の組み合わせがメールで送信され、ログイン時に選択することでログインができるようになります。

2. パスワードは使い回さない
「他のサイトでも同じパスワードを使っている」
これは、非常に危険です。
万が一、別サイトからパスワードが流出した場合、証券口座も突破される可能性があります。
●パスワードのコツ:
- 英数字+記号を含む10文字以上
- 誕生日や名前など推測しやすい文字列は避ける
- 最低3〜6ヶ月ごとに変更する
3. メールやSMSのリンクはクリックしない
今回の事件でも疑われているのが、偽の楽天証券サイトに誘導するフィッシングメールです。
メールやSMSに記載されたリンクは、正規のサイトに見えても、偽物(偽サイト)である可能性があります。
公式サイトは「https://www.rakuten-sec.co.jp/」
アクセスする際は、ブックマークや公式アプリを使いましょう。
4. 証券口座の「ログイン履歴」を確認する
楽天証券では、自分のアカウントに対して「どこから、いつ、アクセスされたか」が確認できます。
身に覚えのないアクセス履歴がないか、月に1回はチェックする習慣をつけましょう。
5. 毎月の資産状況・取引履歴を確認する
不正取引は、しばしば「口座を長期間見ていない人」が狙われます。
月に一度でいいので、自分の資産状況や注文履歴を確認しましょう。
少しでも「おかしいな」と思ったら、すぐサポートに連絡することが大切です。
証券会社にもセキュリティ格差がある
証券会社ごとに、セキュリティへの取り組みには差があります。
●たとえば:
- 楽天証券:ログイン通知メールあり・2段階認証対応
- SBI証券:不正ログイン防止に関する細かい設定が可能
- マネックス証券:ログインアラート・生体認証対応など
口座選びや管理においても、セキュリティ面をしっかりチェックしておくのが安心です。
まとめ:投資は「守り」も大切
新NISAで投資を始める方が増える一方で、それを狙った犯罪も巧妙になっています。
投資は「増やすこと」だけでなく、「守ること」も非常に大切です。
今回ご紹介した5つの対策を、ぜひ今日から実践してみてください:
- 二段階認証を必ず設定する
- パスワードは定期的に変更&使い回さない
- 怪しいメールやSMSのリンクは絶対に開かない
- ログイン履歴を月1チェックする
- 口座の資産と取引履歴をこまめに確認する
セキュリティ対策は、「やっておいて損はない」どころか、将来の損失を未然に防ぐための最高の自己投資です。
あなたの大切な資産、しっかり守っていきましょう!